自社株との別れ?従業員持株会の退職時対応・メリット・デメリット

資産運用

皆さまがお勤めの会社には、自社株の持株会がございますでしょうか?

わたくしイチ@元製薬サラリーマンの勤めていた会社には持ち株会があり、退職時まで自身の資産形成に多大な貢献をもたらしてくれました。

この自社株とのと付き合いは、間もなく31周年を迎えようとしてます。

わたくしイチ、自社株式とのお付き合いが…投資の初体験でした…(ポッ♡)

パートナー(配偶者)よりも付き合いは長く、もはや家族の一員といっても言い過ぎではありません!

関西風おばさん
関西風おばさん

言い過ぎやろ!

そんな彼女…ではなく、自社株、今となっては(元)自社株とお別れするかどうか、最近真剣に悩んでます。

そこで、今回改めて従業員の立場から持株会のメリット・デメリットと退職時対応を整理したうえで、今後のお付き合いを検討して参ります。

持株会のメリット

補助金の支給

こちらは所属する会社によって違うと思いますが…

わたくしの勤務先の場合、購入額の10%補助金が支給されておりました。

こちらはかなり大きなメリットであったと感じております。

持株会は月5万円、年2回のボーナス時には50万円/回まで購入が可能でしたので…

MAXで年間160万円購入、10%の年間16万円が支給ということになります。

わたくしイチは早期退職の直前まで、MAX購入でMAX補助金の恩恵を受けておりました。

長期・積み立て・配当金再投資

新入社員の頃は意識しておりませんでしたが、無意識に長期・積み立て投資をしていたことになります。

その結果、図らずも長期積み立てによる「ドルコスト平均法」の恩恵を体感することができました。

質問姉さん
質問姉さん

「ドルコスト平均法」ってなんですか?

Copilot君
Copilot君

ドルコスト平均法(Dollar-Cost Averaging, DCA)は、投資のリスクを軽減するための戦略です。

この方法では、一定額の資金を定期的に投資先に分散投資することで、市場の変動リスクを平均化し、長期的に安定したリターンを目指します。

また、配当金も自動で再投資されるので、「複利効果」についても実感することができます!

購入手数料無料

最近では株式購入手数料無料のネット証券も出て参りましたが…

配当金再投資を含めて株式購入手数料が無料なのは、お得なポイントですね。

番外編

これは万人に当てはまるわけではないと思いますが…

わたくしの場合は、若いころから自社持株を「ストックオプション」の感覚で所有しておりました。

青臭くて誠に恐縮ですが、本気で「自社株の株価を頑張ってあげてやるぜー」というテンションで働いてました。

このモチベーションが持株のMAX投資・長期所有に繋がったと共に、給与収入の最大化にも寄与してくれたと思ってます。

持株会のデメリット

会社業績の影響

これは一概にデメリットとは言えませんが…

持ち株の株価は、当然会社業績に色濃く連動いたします。

「業績が良い=株価が上がる」時は良いですが、業績が悪いときには株価が低下してまう危険性があります。

収入と資産の一極集中

所属する会社から給料を貰い、持ち株で資産形成するということは、所属会社に資産を一極集中させることになります。

考えたくもないことですが、万が一倒産した時には無収入プラス株価ゼロと、ダメージは甚大です。

「収入」と「資産」に対して、それぞれにリスクヘッジをする対策が必要かもしれません。

売却自由度の低さ

一般的に従業員持ち株は持株会組織が管理しており、自由に売却ができません。

わたくしの場合ですと、売却する場合は会社に申請して証券会社に株式を移管する必要がありました。

また証券会社に株式を移管した後に、「インサイダー取引」に当たらないように売買を会社に申請して許可を得る必要がありました。

株式を売却したい、と思っても手続きでかなり時間がかかってしまうのは、デメリットといえるでしょう。

従業員持株会:退職時の対応

所属する会社を退職するときには、同時に従業員持株会からも退会しなければなりません。

株式は持株会が管理していたため、自分の証券会社個人口座に移管手続きをする必要があります。

いずれ誰もが退職しますので、事前に持株会が管理している証券会社に個人口座を開設しておくと、手続きはスムーズでしょう。

当然のことながら、自社株は退職後も個人口座で持ち続けることが可能です。

わたくしイチの場合、

退職決定
②持株を野村證券個人口座に移管
③メイン証券会社であるSBI証券に移管
<理由>株式売却手数料が無料だから(※条件によります)

という3ステップで手続きを行いました。

ちなみに一般的に株式を違う証券会社に移管するときには手数料がかかりますが、持株の移管は無料でした。
詳細は自社の持株会にお問い合わせください。

(元)自社株とのこれまでとこれから

(元)自社株とのこれまで

わたくしは1995年に就職し、そして2024年3月末に退職しました。

(下図:自社株(赤)日経平均(青)1995年~2024年の比較 出典:株探

先ほどデメリットとして、会社業績の影響・一極集中の危うさを上げましたが、わたくしの場合は幸運にも日経平均を大きく回る投資ができました。

特に株価のピークに向かう2015年頃から高値更新時に売却を進め、3分の2以上は利確しております。

ただぁ⤴(粗品風)

以下は2023年1月から現在までの約2年のチャートですが…(自社株(赤)日経平均(青)

絶賛下落中です(苦笑)

現在の保有(元)自社株時価総額は1728万円、含み益は130万円(+8.1%)となります。

(元)自社株とのこれから

最近は何度も別れることを検討してきましたが…

引き続き付き合っていきたいと思います!

ただし、2025年末に含み益がマイナスになっていた際には、いよいよお別れ(損切り)別れてよりを戻す(損出し)を実行せねばなりません。

まとめ

今回は従業員持株会についてご紹介いたしました。

どんな投資にもリスクがあるのは重々承知しておりますが、メリット・デメリットを理解した上で活用すれば、持株会はかなり有用な制度であると身をもって実感した次第です。

30年間の株価推移を毎日見続けてきた(元)自社株の健闘を、心から祈っているイチなのでした。

総資産の投資方針はコチラ↓

本日も最後までご覧いただいた皆さま、ありがとうございました!

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